経営者インタビュー 三福グループ代表

松山初のビジネスの開拓へ
さらに変化し続ける

三福グループ 三福グループ代表

中矢 孝則さん

1971年1月14日生まれ。46歳。松山市出身。1997年に家業である、なかや手芸(株)の社長に就任。98年に(株)三福綜合不動産の事業を継承。2009年には(株)三福ホールディングスを設立し社長に就任した。(週刊愛媛経済レポート2018年1月8日号掲載)

まずは三福グループの概要をお聞かせください。

三福グループは1953年に創業されました。今現在は不動産事業を核に事業を展開しており、現在12社・30業種のグループ企業で構成しています。中心となる不動産事業では賃貸住宅の仲介を行い、松山市内にアパマンショップを5店舗展開しています。そのほかフィットネスや放課後等デイサービス、太陽光発電・蓄電池の推進、リラクゼーションサロンの経営支援など幅広く手掛けています。また最近では陸上養殖、水耕栽培といった一次産業にも参入しました。従業員数はグループ全体で200人。2017年12月期の売上高は35億円を見込んでいます。

(株)三福ホールディングスの役割は。

事業の多角化を進めていく目的で2009年にホールディングス化しました。経理や新規事業の立ち上げの支援などを行っています。

一次産業への参入は意外ですね。

一次産業もそうですが、どの事業においても不動産を有効活用できることを念頭に置いています。
建物の中で行う水耕栽培などの農法は、初期投資やランニングコストといった課題がありますが、気候や公害などにも影響を受けないため、より効果的で安定的に農作物を作ることができると思います。魚についても同様です。
今後栽培技術が発達し陸上養殖や水耕栽培が普及していけば、それを始めたいという人も現れてきます。そのための建物を提案したり貸したりすることが多くなった時、私たちにそのノウハウがないとできません。不動産会社として今のうちから情報を収集し、学んでおくことが大切だと考えて養殖場と植物工場の開設を決めました。

フィットネスについてはいかがでしょうか。

フィットネスは松山市内においても増加していますが、それぞれターゲットが違います。私たちのフィットネスは24時間365日というところを最大の特徴としています。仕事でなかなか時間が取れないアクティブな方が男女を問わずいつでも足を運ぶことができ、かつリーズナブルな価格で利用していただくことを目的に開設を決めました。
あとは松山に24時間営業のフィットネスがなかったことも大きな理由ですね。全国で普及している24時間フィットネスは無人の所が多いのですが、ここでは有人にし、リラクゼーションも取り入れるなど工夫しています。30~40代の方のご利用が多く、会員数の伸びも順調です。私もよく利用しています。

新しい事業アイデアは誰が提案しているのでしょうか。

私が提案するものもありますが、社員からの提案を採用することもあります。社員からのメールやLINEなどを通して意見を聞くことが多いです。会議などでは意見が出しにくいかなと思いますからね。気軽に意見を出し合えるような体制を作っています。

最終的に新事業をスタートする判断基準は。

やはりお客様のニーズがあるかどうかで決めています。あとは松山で他に行われていないことをしたいと考えて判断しています。でも新しいことを始めるのはリスクもあります。今まで展開してきた事業の中でも古着ショップや自転車レンタル、カーシェアリングなど失敗に終わった事業もありました。それもいい経験ですね。

多角化を進める理由を教えてください。

サービスを一つに絞らず展開することで、環境の変化に対してもリスクを減らすことができると思うからです。少子高齢化が進み社会構造も変化する中で、私たち企業も柔軟に対応しながら変わり続けていかないといけません。現在、事業の中核を担っている不動産事業を中心に多角化を進め、地域の方々の様々な暮らしのシーンの中で当社のサービスを提供していけたらと思っています。多角化し、ビジネスモデルが異なると雇用する人材や形態も異なってくるので、会社を分ける方がいいと考えています。

各会社の経営は。

多角化を進めるにあたり、各会社を任せられる経営者を増やしたいと思っており、その道づくりをしていきたいです。当社では独自の研修システムを確立させ、社員教育に力を入れています。入社時から連なっており、段階を踏んだ研修を実施しています。社長を目指す人を対象とした「社長塾」などを行ったり、企業内での起業提案制度で認められればカンパニー社長になれるという制度も導入しています。各会社を任せられる人が今後どんどん増えていってほしいです。時間はかかりますけどね。2026年には100社のグループ企業を作ることを目標に掲げています。これはゴールではなく、経過目標として目指していきます。

10年後100社になった時の売上はいかがですか。

千億円が目標です。実は25歳の時に決めたんですよ。その頃はまだアルバイトをしていた時代だったんですけど。でもその目標に向けて明確に近づいていっていると実感しています。

少子化が進んでいきますが、社員を集めていくための取り組みを教えてください。

外へのPRももちろん大切だと思いますが、今働いている社員の満足度をアップさせることが基本だと思っています。社内全体の環境を良くすることで離職率も減り、各会社の業績向上にもつながると思います。そのためにできるだけの配慮を行っています。
その一つとして保育園を構え、女性が働きやすい環境を整えています。さらにただお子さんを預けるというだけではなく、英会話を中心にピアノなどの音楽や運動であったりといった技術を身に付けることでお子さんが保育園で過ごす中でレベルアップできるよう力を入れています。
また新卒者限定の社員寮も建築しています。1年間同期が共に同じ場所で生活してもらうことで絆を深めてほしいと思っています。お互いの長所や短所を知った上で経験を積んでいってもらいたいです。事業数が多いので、同期がそれぞれの部門に分かれても横のつながりを大切にしてくれたらいいですね。寮には役員に交代で寮長として泊まり、一緒に食事をするなどして過ごしてもらいます。上司の意見を聞くことで新卒者に多種多様なものの見方や考え方を学んでもらうことができると思います。今後も働きやすい環境づくりに努めていきたいです。

 県外からの雇用も行っていますか。

はい、しています。どの地域も人口減少が問題となっていますから、県外の人を雇用することで人口増加につながればと考えています。今後も積極的に雇用するつもりです。不動産会社として住まいも用意できますので、県外から雇用した方専用の物件の企画なども進めていきたいです。

松山での事業展開が多いですが、県外に進出するご計画は。

県内の松山以外やさらに県外でも、その地域にないものを新たに始めていきたい気持ちはあります。でもあくまで拠点は松山とし、松山に来ていただいてここから発信していきます。FCを行うとしても、松山に来ていただいて学んでもらうという仕組みを作りたいです。これからも松山を本拠地にサービス展開をするという形は変えないつもりです。世界的に見てもまだ四国はあまり知られていない場所だと思うのでどんどん松山に足を運んでもらい、住む人も増えていってほしいです。

最近お子さんが生まれたそうですね。

はい。5人目の子がこの間生まれました。女の子でまだ3ヵ月です。一番上の子は27歳なので歳の差がすごいでしょ。まだまだ作るかもしれないですね!

企業DATA

三福グループ

http://www.sanpuku.co.jp/

本社
愛媛県松山市中村2-1-3
TEL
089-921-2095
設立
1953年3月
従業員数
210名
代表者
グループ代表 中矢 孝則
事業内容
不動産業、不動産賃貸管理業、入居者支援事業、テナント斡旋事業、法人社宅斡旋事業、レンタル家電事業、不動産活用コンサルタント事業、戸建賃貸経営事業、住宅販売事業、トランクルーム事業、スモールオフィス事業、スタディルーム事業、自動販売機運営事業、100円パーキング運営事業、コインランドリー運営事業、精米機運営事業、あしカラダ事業、福祉事業、アパレル・ファッション雑貨運営、ホテル事業等
新卒採用実績
2016年度 2人/2017年度 7人/2018年度 9人
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