周りのフォローで
ゼロからプログラマーに

学生時代は何に打ち込んでいましたか。

大学の時にラクロス部に所属していました。中四国の各地の大学とつながりができたのが良かったです。練習はいつも朝6時からで週5日行っていました。ラクロスは地上最速の格闘球技と呼ばれていて、練習もきつかったですが、その分忍耐力が付き、仲間との結束も固まりました。同期とは連絡を取り合い、年に1回は皆で旅行をしたりしています。

学生の頃はどんな仕事に就きたいと思っていましたか。

就活を始めた際には特に希望の職種や会社はなく、安定した職に就ければと考えていました。ただ、地元の愛媛で就職したいと思い、合同説明会の時には色々な業種の会社を見て回りました。その時にたまたまフロントエンドのブースが空いており話を聞いてみると、システム開発で四国中央市を支える業務を行っている会社であることが分かり、地域に貢献できる面白そうな仕事だと感じました。

プログラムやシステムには興味がなかったので知識は一つもありませんでしたが、説明会の印象でこの会社なら働いて楽しそうだと思いました。フロントエンドに入社したいと決めて、並行して他の会社の採用試験は受けませんでした。

面接で印象に残っていることは。

一次面接は専務が担当で、ほとんど世間話で終わりました。厳しい質問をされるのかと内心ドキドキしていました。私のラクロスの話を興味深く聞いてくれて楽しい時間になりました。　

プログラムの知識がなかったわけですが、どうやって覚えていったのですか。

本を読んで勉強することもありますが、実践を重視しています。既にできあがっているプログラムを多く見て触ることで、プログラムの作り方を覚えていきました。分からないことは周りに聞けば必ず教えてくれるので安心です。教えてもらったことは、丸暗記するのではなく、手書きをしてデータの流れを理解するようにしています。

最初は社内の販売管理などを行うシステムを使い簡単な仕様の変更を行いました。また、エクセルVBAを使い、売上明細から請求書を自動で作成するプログラムを一から作り、完成した時は感動しました。
まだまだ覚えることはたくさんありますので、どんどん吸収していきたいです。

嫌になることはなかったのですか。

今では分からないことがあれば遠慮なく聞けますが、入社して初めの頃は忙しそうにしている先輩の姿を見ると遠慮して聞くことができませんでした。そうすると全然先に進めない…。この仕事は自分には向いてないのかもと嫌になった時もありました。

そうした悩んでいる姿を見ていたのか、社長や専務に「皆ちゃんと答えてくれるから積極的に質問しよう」と言われてからは聞きやすくなりました。周りとも打ち解けてきたのも要因ではあると思います。

一人で悩んでいるとどうしても悪い方向に考えてしまいます。周りの人はちゃんと自分のことを見てくれているし、しっかりとフォローやアドバイスをしてくれる。そんな環境なので続けられるのだと感じています。

働く上で心掛けていることは。

プログラムは一行ずれたり、アルファベットが一文字違っていても動きません。そのため、細かくチェックすることを心掛けています。あとは時間です。良いプログラムを作ったとしても時間を費やしてしまっては費用がかかるし、お客様が本当に使いたい時に使えなくては意味がありません。後々の予定があっての納期ですから、それを考えると時間を守ることはとても重要だと思います。

今後の目標を教えてください。

まずはプログラムのことをもっと勉強したいです。今は倉庫から製品を取り出すピッキング作業でICタグを使ったシステムに興味があります。作業が楽になり、ミスも減らせるといった人に喜んでもらえるシステム開発に携わりたいと考えています。

それから、お客様から要望を聞きシステムの設計を行うSE（システムエンジニア）にも挑戦したいです。少しずつ上司と一緒にお客様のところに行く機会が増えました。上司は話がわかりやすく、提案するためのアイデアもたくさんあって驚かされます。いつか上司のように、相手が本当に求めていることを引き出せるようになりたいですね。

プライベートのことを教えてください。

岡山県のラクロスチームに所属していて、そのチームの練習と試合のため月2回は県外に出掛けています。移動が楽になればと車を購入しました。「MAZDA3」です。
それからゴルフもします。社内コンペの幹事も任されています。ボーナスでゴルフクラブ一式買い替えたおかげか、目標だったスコア100切りをこの間達成しました。

就活している学生にメッセージを。

大抵のことは入社してからなんとかなります。学校で学んでいないからといって最初から壁を作らずに色んな会社の話を聞いてみてください。迷ったら面接官が自分に合うかどうか直感で選ぶのも良いかと思います。