若手を育てる企業風土
未経験でも問題なし

加賀工業株式会社

𠮷井 太一さん
2021年入社/新居浜事業部所属
松山市出身/松山西中等教育学校卒/2002年4月生まれ

  • 技術系

入社までの経緯を教えてください。

私が卒業した松山西中等教育学校は進学校で、ほとんどの生徒が大学に進学していました。そうした環境の中、私も何となく大学に進学するつもりでいました。実際に大学を受験し、合格もしたのですが、明確な目的を持たずに大学に行っても得られるものは少ないし、奨学金を返すのも大変だと思い、就職することを決めました。進路を決めるのが遅かったので、4月入社ではなく6月入社となりました。

加賀工業を選んだ理由は何ですか。

ハローワークに求職申し込みをしたところ、加賀工業の親会社である愛亀を勧められました。たまたま友人の一人が愛亀に就職していたこともあり、愛亀の採用面接を受けることにしました。社長面接では自分に期待してくれていることがとても伝わったのと「グループ会社の加賀工業で現場監督にならないか」と誘われ、ぜひなりたいと思ったので入社を決めました。また、親からは「就職したら一人暮らしを経験しなさい」と言われていたため、加賀工業が新居浜の会社であるというのも条件的にぴったりだなと思いました。

愛亀グループはグループ本部の一括採用なのでしょうか。

グループでの採用と、各会社独自での採用と両方あります。

入社後、研修期間はあったのですか。

入社日は昨年の6月7日で、中途入社は私1人でしたので集合研修のようなものはなく、新居浜事業部に配属となり、半年間ОJTを受けました。各現場で職人さんの仕事を学ぶことが中心でした。

現在はどのような仕事をしているのですか。

一言でいえば監督の見習いです。今年に入ってからは、先輩社員のサポートを受けながら監督の業務を一つ一つ勉強しているところです。

一日の仕事の流れを教えてください。

朝は8時前に出社します。まず7時50分から全員でラジオ体操をします。
その後、eメールのチェックや前日の日報の作成、職人さんとの打ち合わせをしてから、お客様のプラントに向かいます。プラントで工事の許可を得てから作業に取り掛かります。職人さんの誰が来て、何の仕事をどれだけしたかを記録するのも監督の仕事です。

また、修理の場合はバラした資材の種類や量から、復旧にはどんな資材がどれだけ必要か判断します。資材というのは保温材ですとか外装材といったものです。材質やサイズの違いで多くの種類がある中から、適切なものを選んで手配する必要があります。現場で事故がないよう安全管理に気を配るのも重要な役割です。

現場から会社に戻るのは17時半頃です。その日の記録を整理したり、翌日必要な資材の準備などをして18時頃に退社します。計画的な工事の場合はこのような流れです。

予定外の修理などもあるのですか。

はい。「翌朝一番で来てほしい」とお客様から連絡をいただいたりすることもあります。突発工事の場合、その現場を見たことがないと作業に必要な人数や資材、時間の見積りが難しいため、経験の大切さを痛感します。

工事費の見積もりもするのでしょうか。

お客様に提出する見積書も監督が作成します。金額そのものはもちろんですが、お客様ごとに見積書の様式や出し方が異なりますので、それを間違えずに行うには、やはり経験が重要になってきます。私はまだまだ勉強中です。

他に仕事をする上で気を付けていることはありますか。

職人さんは私から見て父とか祖父の世代の方が多いです。私はまだ新入りで年もずっと若いですから、職人さんの仕事をただ見ているのではなく、バラす作業を手伝ったりするよう心掛けています。話し方にも気を遣っています。

会社内の上下関係は厳しいのでしょうか。

全くそんなことはありません。現在役職に就いている先輩の皆さんが若い頃はとても厳しかったそうですが、「誤った習慣は改めなければ」と時間を掛けて取り組んできてくださったおかげで、今の風通しの良い職場になったと聞いています。
先輩は質問すれば何でも丁寧に教えてくれますし、先輩の方から声を掛けてくれることもよくあります。年の近い先輩とはプライベートでも一緒に遊びにいったりします。

𠮷井さんが仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか。

例えば、資材を必要な分だけきっちり注文できた時です。資材がロスになれば会社の利益が減りますし、職人さんが持って帰る手間を省くことができます。また、人員の配置がうまくいって納期に合わせることができた時もうれしいです。

仕事の上での目標は何ですか。

先輩から「3年で独り立ちするように」と指導されており、それが現在の目標です。実績を重ね、お客様や職人さんから信頼されるようになりたいです。

監督になるには何か公的な資格が必要なのでしょうか。

必須の資格というのはありませんが、監督も職人も熱絶縁施工技能士1級という資格を取得していますので、私もいつかは取らなければと考えています。ただし、受験には7年以上の実務経験が必要なため、まだだいぶ先の話です。

休みは取れますか。

はい。原則、土曜・日曜・祝日は休みです。忙しい時は休日出勤もありますが、有給休暇は取りやすいです。今年のゴールデンウィークは10連休にしました。

休日はどう過ごしているのですか。

車が好きでドライブに行くことが多いです。多少いじったりもしているので、車にはけっこうお金を使っています。

他に福利厚生面で貴社の良いところを教えてください。

仕事に役立つ資格の取得に掛かる費用は全額会社負担で、合格すれば手当ももらえますから、勉強しようという意欲が湧きます。お金の話でいうと住宅費の補助もあります。また、食事は昼だけでなく夜も会社から弁当を頼めますので、私のような単身者は助かっています。

加賀工業に向いている人とはどんな人でしょうか。

職人と監督で少し違うかもしれません。工作が好きな人は職人に、図面を見るのが好きな人は監督に向いていると思います。経験を積むことが重要な仕事なので、こつこつと努力することができる人であれば、学歴も関係ありません。また、工事は一人ではできませんから、協調性があるにこしたことはありません。

最後に、就活を控えた学生にアドバイスを。

私が加賀工業に入社するきっかけは、ハローワークが愛亀を勧めてくれたこと、たまたま愛亀に勤めていた友人から話が聞けたことです。また、高校時代に通っていた塾の先生が会社探しを手伝ってくれたり、面接指導をしてくれたりしました。
就職活動をする際は自分一人きりと思わずに、頼れる人は誰でも頼ったらいいと思います。もう一つ、面接では「長く勤めてくれますか」と訪ねられることが多いと思います。その時は迷わず「はい」と答えないといけません。口ごもっていたら必ず面接官に見透かされます。

 

企業DATA

加賀工業株式会社

https://ikee.jp/kaga/

本社
新居浜市萩生41-1
TEL
0897-66-9009
設立
1955年
従業員数
24人
代表者
代表取締役 西山 周
事業内容
熱絶縁工事(断熱工事、防音工事)
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