交通安全施設を通じ地域社会に貢献
自社商品の創意工夫、開発にも力注ぐ

(株)四国ライト社長

神村 正之(かんむら・まさゆき)さん

1942年9月20日生まれ、76歳。今治市出身。名古屋商科大学卒。趣味は「ワインです(笑)」。毎年ボジョレーヌーヴォーがエアフランスで届くという。自転車も好きで大会にも出場する。(週刊愛媛経済レポート2018年12月3日号掲載)

御社は交通安全施設を通じ事故防止、安全な社会環境の整備に貢献しています。

弊社は1977年(昭和52年)の設立で、今年が業歴41年目になります。社名の「ライト」には「RIGHT=正しい行先を示す」の意味を込めています。企業スローガンは「We make Safety」で、「交通安全と環境の問題に対し、先進の技術と誠意で豊かな国土創りに奉仕する」を理念としています。創業40年を第2の創業年とし、確かな技術と経験で、より良い道路環境の整備と、社会のニーズに対応した商品を提供し、顧客満足に努めてまいります。

業務内容をお聞かせ下さい。

愛媛県内を主体に四国4県で国交省、県、市町村の官公庁から受注して道路標識やライン(道路区画線、駐車場区画線)、ガードレール・カーブミラーなどを施工する他、防災工事も手掛けます。商品販売は北海道から沖縄まで全国展開しています。出先として宇和島営業所(宇和島市保手1)を開設しており、2002年に商品販売の子会社「㈲アールエスカンパニー」を別途設立。2005年にISO9001、同14001を四国初のペーパーレスで認証取得し、現在OHSAS18001も取得しています。

扱い商品を教えて下さい。

防護柵、道路標識、区画線等安全施設商品関連はもとより、海外から優れた交通安全製品の輸入・販売も努めており、それらのうちフランス製の「セーフティウォール」、突出型の分岐用標識「ロードセパレーター」、交差点及び分岐点の分離帯や障害物を明確にして安全に誘導・保護する「セーフティポスト」などは日本輸入元・総代理店となっています。

フランス製ですか。

フランス製品はデザイン性・機能性に優れています。見た色彩が良く、安全に走行するために好ましいです。けばけばしいのも困りもので、都市部、野山間部にもマッチし違和感がなく注意喚起できる色合いです。

主力のセーフティウォールについて伺います。

1個の重量は32㌔㌘、そこに360㍑の水を注入します。車輌が衝突した時、変形し、水が出て衝撃を吸収してダメージが軽減され、貴重な命が守られます。断面構造も台形状なので乗り上げて復元します。車でいう衝突時にエアバッグが開き人命を救うのと同様です。残念ながらミスを起こしてしまうのが人間です。そのミスを防ぐのが弊社の仕事だと考えています。ミスを防ぐのが本当の安全ではないかと、こうした商品を全国に展開しています。コンクリートや鉄製だと死亡・重大事故につながっていたが、これらの製品のお陰で助かったという報告が県警高速隊やJAFなどからあり、安全性を証明してくれています。

最近の販売実績はいかがですか。

NEXCO西日本をはじめ、那覇空港第2滑走路の建設現場、近くでは松山の外環状道路など全国でご採用いただいています。また、東日本大震災の復興道路にも採用していただきました。最近全国的に災害が起こっていますが、弊社は災害復興にも色々とお手伝いさせていただいています。熊本地震の時、通れなくなった道路などにも設置されました。

セーフティポストもよく見かけます。

普通のポールよりも幅が太く200㍉㍍あります。高輝度反射シートの面積が広く、視認性を飛躍的に向上させています。ポール部に金属製品を使っておらず、破損時の2次災害を最小限に防ぎます。

代理店は何ヵ所ありますか。

全国に60ヵ所展開する有力企業が、セーフティウォールと分岐標識のロードセパレーターをメインに扱っています。

輸入だけでなく自社の独自商品にも力を入れています。

自社開発し創意工夫の知財製品〝Only One、Number One〟を多数有し、安全と社会に貢献する商品販売を進めています。その代表例が、セーフティボルトです。10数年程前に自転車に乗った中学生がガードレールについた金属片で太腿を怪我するという事件が発生して、テレビなどでも連日取り上げられました。そこでネジのアタマ部分をずらした偏芯構造とし、ガードレールに固定した時の隙間をなくしました。愛媛県の「新製品生産による新事業分野開拓者認定制度」に認められ、当時の緊急雇用対策の一環としてボルト交換事業にも採用されました。

「媛マルライン」も有意義ですね。

砥部焼の窯元から出される不適合品を回収し粉砕して、原料の一部としてリサイクル活用したカラー路面標示材です。砥部焼混入によりライン上での滑り抵抗も向上しました。埋め立て処分されているものをリサイクル活用することで、最終処分場の延命にもつながります。愛媛県資源循環優良モデルとして優良リサイクル製品の認定を受けています。

用途はいかがでしょうか。

しまなみ海道や県下一円のサイクリングコースにブルーのラインがあるのはご存知の通りです。その他色々なところにあります。カラーバリエーションも豊富で、どんな色にも対応できるのも特徴です。

御社は交通安全業務を通じて地域貢献の姿勢も明確です。

本社前に乃万小学校があり、道路標識を児童にも分かるようにやさしく説明、ルビを付けて外柵に取り付けています。子供たちに登下校時に見てもらうことで交通安全につなげたいと願っています。運動会の時には本社敷地を臨時駐車場として開放し、60台位駐車できます。学校が近いからこそできる貢献で、先日は防災の日の訓練も協力させていただきました。また、災害が非常に多い時代ですので、先日の私募債発行時には伊予銀行さんと連名で学校が避難所・避難場所だということが分かるように避難用案内看板を立てさせていただきました。これは「蓄光式標識」で昼間の光を蓄え、夜になると発光します。北海道の地震でもブラックアウトがありましたが、これ自体が発光できれば誘導にもなるということでご提案して設置していただきました。災害教育にもお役に立てているのではないかと思います。

さらに必要性が高まりそうです。今治市内の避難所・避難場所にはまだこうした看板はありません。

今回の設置をきっかけに市内に広がってほしいですね。

今後も地域活動を積極化されますか。

身近なところから取り組むのが大事だと思います。弊社はサイクリング大会のボランティアにも毎回参加しており、関連商品も販売させていただいています。「サイクリングしまなみ2018」(10月28日開催)では大会を盛り上げる「金屏風」を寄贈し、尾道市と今治市のゴール地点に置かせていただきました。同大会では本業でのお手伝いと、機運醸成のために広報的なお手伝いなど、全般的に携わらせていただきました。

新たな取り組みについてお聞かせ下さい。

環境に配慮した製品をという思いで、このほど折り畳み式の電動バイクの販売も始めました。超小型・軽量のeモバイルバイクです。今後も安全に関することや環境に対応したものなどに一層取り組んで参りたいと考えています。

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