大事なのは職場体験
自分の好きを仕事に

学生時代に力を入れていたこと、思い出に残っていることを教えてください。

一つは部活でやっていたバドミントンです。昔から興味があったバドミントンを高校生になってようやく始めることができました。部活メンバーや他校の生徒と切磋琢磨し合った日々は何物にも代えがたい大切な思い出です。

もう一つは農業祭（伊予農業高等学校の文化祭イベント）です。
私は食品化学科に所属していたことから、3回にわたってクッキーなどのお菓子を作って農業祭で販売するという企画に携わってきました。1、2年生の時は、新型コロナウイルスの影響でお客さんの来場はありませんでしたが、3年生最後の農業祭では、お菓子を目当てに大行列ができるほどたくさんの人に訪れてもらえました。
その時の衝撃は今でも忘れられません。自分たちが作ったものを手に取ってもらえることの喜びに気付ける良い体験ができたと思います。

四国シキシマパンに入社を決めた理由は何ですか。

私は子どものころからパンが大好物で、将来はパンを作る仕事に携わりたいと考えていました。
中でも当社の商品をよく食べていたことから「なじみ深い商品を作っているこの会社で働きたい」という思いが募り、高校3年生の夏に四国シキシマパンのインターンシップに参加しました。
そして、仕事内容や職場の雰囲気を実際に体験することで「この仕事は自分に向いている」と確信を持つことができたため、入社を決意しました。

インターンシップではどのようなことを体験しましたか。

5日間にわたってパン生地の整形を体験させてもらいました。一見簡単そうに思える作業ですが、ベルトコンベアに乗って流れてくるパン生地のスピードは意外にも速く、最初はついていくのにいっぱいいっぱいでした。しかし、日を重ねるごとに作業の上達を感じることができ、同時に「自分には黙々と作業をこなす仕事が向いているんだ」という気付きも得ることができました。

面接はどうでしたか。

社長、企画管理部長、工場長の3人による対面式の面接を1回受けました。学校の先生方と面接の予行練習をこれでもかというくらい重ねてきたので緊張は最小限に抑えられたかなと思います。

入社してからの研修やこれまでの仕事について。

研修では、製造一課（ロールパン、菓子パンなどの整形、包装）、製造二課（ロングライフ製品の整形、包装）、営業、出荷・物流などの社内の各部門の業務を一通り体験させてもらいました。
その後、会社の方で各新人社員のスキルに最適な業務が割り振られます。私は製造二課の包装作業を担当することになりました。インターンシップで経験したパン生地の整形とは違う業務ではありますが、黙々と作業に打ち込めるという点では共通していると思うので、自分の強みを十二分に生かしてこれからも頑張ります。

初給料をもらった時の気持ちは。初給料の思い出は。

高校3年の8月から2月ごろまでコンビニエンスストアでアルバイトをしていた経験があるのですが、その時にもらったお給料とは喜びが一味も二味も違いますね。自分の大好きなパンに関わる仕事だからかもしれません(笑)。お給料の半分は普段から世話になっている実家に納め、もう半分は好きな音楽アーティストのグッズ購入に充てました。

職場の雰囲気はどうでしょうか。

一言で言うとフレンドリーな職場です。先輩方は気さくな人ばかりで、休憩時間中にするおしゃべりは仕事の良い息抜きになっています。

入社後の苦労、社会人になって驚いたことは。

パンを包装する機械の操作を覚える必要があるのですが、覚えることが多くて苦戦しています。分からないことがあれば自分で判断せず、上司に相談するよう心掛けています。

将来、どんな風に成長したいですか。

先輩たちのように仕事をテキパキとこなせるよう成長したいです。そのためにも早く機械の操作をマスターし、未来の後輩たちに頼ってもらえるような存在を目指します。

勤務時間や休日はどのようになっていますか。

私の所属する製造二課は勤務開始時刻がシフト制となっており、8時開始の日もあれば9時開始の日もあります。勤務時間は基本8時間。繁忙期は残業をすることもあります。休日は日・月の完全週休2日制です。

休日はどのように過ごしますか。

高校時代の友人と日帰りで行ける範囲でドライブに出掛けたりします。外出の予定がない日は、家でドラマや動画鑑賞をして時間を過ごしています。

貴社に向いていると思う人はどのような人でしょう。

生産職に限定して述べるならば、一つの作業に集中して取り組める人ではないでしょうか。でも一番大事なのは「パンが好き」という心です。

就職活動を控えている学生へのアドバイスはありますか。

志望する会社の情報を見るだけで満足せず、積極的にその会社のインターンシップに参加してほしいです。仕事内容や職場の雰囲気を実際に体験することで「想像していた会社と違う」といったミスマッチを回避できたり、「自分はこういう仕事が向いているんだ」といった気付きを得ることもできます。