周りからの言葉で
いい会社だと再認識

株式会社曽我部鐵工所

岡野 聖音(しおん)さん
2025年入社/製造7係所属
新居浜工業高校環境科学科卒/新居浜市出身/2007年2月生まれ

  • 技術系

学生の頃はどんな仕事に就きたいと思っていましたか。

中学の頃から理科の実験が好きで、科学系の研究職に就きたいと思うようになり、高校は環境科学科を選びました。ですが工場見学などで実際の現場を見るうちに機械系のものづくりに惹かれるようになりました。インターンシップでさらにその思いは高まりました。

曽我部鐵工所を選んだ決め手は。

インターンシップで曽我部鐵工所に来た際、皆が優しくて接しやすかったのが印象的でした。会社選びは人間関係や職場環境を重視していたので、第一志望を曽我部鐵工所に選びました。先生や親にも自分の感じたことを伝えると「曽我部がいいね」といってくれたのも後押しになりました。第二・第三志望も考えましたが、曽我部一択の思いで、落ちたら来年も受けるぞという気持ちで面接に臨みました。

面接で印象に残っていることは。

面接は社長と総務部長が担当してくれました。部屋に入った瞬間は緊張で動揺しましたが、二人とも優しい雰囲気ですぐに緊張が解けたのを覚えています。志望動機など自分の伝えたかったことを全て言えてやりきった感じでした。

でも、学校の成績で苦手な教科のことを聞かれた時は一瞬「まずい」と思いました。数学が苦手で…。分かるところから少しずつでも毎日コツコツと勉強し、克服しようと努力したことを伝えました。

入社後、どんな研修を受けましたか。

マナー研修など外部の研修を受けた後、3ヵ月間社内でマンツーマンの研修がありました。機械加工に関する知識はゼロでしたが、先輩が一から丁寧に教えてくれました。安全講習や計測講習などを受け、安全や品質管理に徹底的に気を配っているプロ意識の高さに一番驚きました。

加工機で最初に触ったのが旋盤機です。円筒状の部品を作る時に使う機械で、回転させた材料に刃物を当てて加工します。簡単そうに思えてもなかなかうまくいきませんでした。機械は入力した数値通りに動作しますが、材料の種類や取り付け位置、刃物の摩耗によって不良品になりかねません。全てのことを確実に確認しないとちゃんとした製品ができないので、ひと時も気を抜いてはいけないと思いました。

どうやって機械操作に慣れていきましたか。

手が空いている時に調べたり、調べても分からないことは先輩や上司に聞いて理解を深めました。言われたことを淡々とこなすのではなく、「何のためにやっているのか」と考えながら作業することも慣れるために大事だと思います。

今の仕事内容を教えてください。

製造7係に所属していて、建設機械に使う「キャリア」という歯車を収納する部品を製造しています。配属先は2、3候補があったそうですが、係長が「全ての面倒を見るからうちに来てほしい」と強い要望があり決まりました。

7係はキャリア専門部隊です。キャリアは重さが10kgから40kgまでさまざまな大きさのものがあり、種類は30種類くらい。7係全体で月に6,000~8,000個を製造しています。
加工は大きく分けて「切削・穴あけ」と「歯切り」の2種類。私は「切削・穴あけ」を担当しています。旋盤機とマシニングセンタの2台を受け持っています。

2台同時に使うのは大変そうですね。

1台のセッティングに戸惑っていると、もう1台の加工が終わり動作していない時間ができてしまいます。そうならないよう、効率的に作業しなければなりません。そのためには日々の積み重ねが大切です。
大変ですが、加工したものが出来上がるとやって良かったと思いますし、うまくできると、上司や先輩が「うまいやん」とほめてくれるのがうれしいです。

やりがいを感じる瞬間は。

自分の作った製品が毎日出荷され、世界のどこかで役に立っているところが一番のやりがいにつながります。食卓に並ぶ料理や食材のように、直接見ることはできませんが、社会に貢献しているんだという気持ちを大切にしています。

職場の雰囲気はいかがですか。

上司や先輩は周りが見えていて、困っている素振りを見せるとすぐに声を掛けてくれます。分からないことは丁寧に教えてくれるので本当に頼もしい存在ですね。ミスがあっても「同じことを繰り返さないようにして次頑張ればいい」と励ましてくれます。

そうした人たちに囲まれているので、安心して仕事ができる良い環境だと思います。休憩中には趣味の話をして盛り上がることが多いです。職場から海が近く、釣り好きが集まって、昼休みに釣りにいったりもしますよ。ゴルフ好きな人は工場の敷地内に練習場を自作してアプローチの練習をしています。

曽我部鐵工所の良いところは。

やっぱり人間関係の良さですね。職場は30代が中心と若い世代が多く、入社してすぐになじめました。ただなれ合いではなく、ダメなことはダメとはっきり言ってくれるのも良いところだと思います。

仕事をするうえで心掛けていることは。

まずは、けがをしないこと。作業が止まってしまい、周りにも迷惑が掛かりますから。そして、周りへの気配りと思いやりです。機械に取り付ける工具の交換作業や、加工が間に合わない時など、係の皆で協力して納期に間に合わせます。後輩の私でも、先輩の作業を助けられることがある、お互い様の精神を意識しています。

加工は大変そうですがリフレッシュ方法はありますか。

掃除ですね。1日の終わりに必ずやることですが、時間が空いたときにもこまめに掃除をしています。周りがきれいだと気持ちも落ち着くんです。あとはいろんな人と話をすることです。仕事のことだけじゃなく、釣りの話などたわいのないことも話します。
休日には友だちとドライブに行ってリフレッシュしています。最近では広島や大阪に行きました。

就職してからの周りの反応は。

社会人になって少しはしっかりしてきたのか、祖父母に「見違えたね」とほめられました。友だちに仕事で新しく覚えたことを話すと「得意分野を生かせる職場に出会ってよかったね」と言ってくれたりするので、曽我部鐵工所を選んで良かったと実感しています。

今後の目標は。

加工作業の理解を深めるためにも、機械加工技能士などの資格に挑戦したいです。知識ゼロから始めてもできるところを自分自身で証明したいという思いもあります。それから、今扱っている機械以外も使えるようになりたいです。マシニングセンタも大きさが違ったりすると扱い方が変わります。そして、「切削・穴あけ」に続く「歯切り」加工にも挑戦したいです。

曽我部鐵工所に向いている人は。

気遣いができ、前向きで明るいことでしょうか。どんな職場でも同じかもしれませんが、人との関わりが重要で、この三つをしっかりできると周りの人は助けてくれると思います。

企業DATA

株式会社曽我部鐵工所

http://www.sogabe-iw.jp/

本社
新居浜市阿島1-4-25
TEL
0897-67-1700
設立
1935年
従業員数
94人
代表者
代表取締役社長 曽我部 優弘
事業内容
建機用歯車部品製造
新卒採用実績
2022年度 1人/2023年度 0人/2024年度 0人/2025年度 2人/2026年度 1人予定
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