やまと印刷商品

2019.10.04

会社紹介

一貫生産体制で
提案力に磨きを掛ける

やまと印刷株式会社

〈取材協力〉
代表取締役社長 石川慎一郎さん
営業部兼採用チーム 藤井聡さん
営業部兼採用チーム 福岡聖吾さん
企画開発部兼採用チーム 八木佐季子さん

印刷だけをやっている会社ではないんですよね。

はい。社名を聞くと普通の印刷会社だと思われます。間違いではないのですが、印刷だけに留まらず、紙やフィルムをカットしたり型抜きしたり、製本・製袋も行います。さらには、梱包や組み立てを行い最終製品にするアッセンブリーまで、グループで一貫して生産しています。

印刷会社といえば、チラシやパンフレット、雑誌・書籍を印刷しているとイメージする方が多いと思います。当社は、メモ帳・ノート、カレンダー、付箋、ポチ袋といった文具類、紙やフィルムを使った包装資材を製造しているメーカーです。

やまと印刷_オフセット印刷機

オフセット印刷機

最初からこのようにたくさんの製品を手掛けていたのですか。

かつては、チラシやパンフレットなどの印刷を行っていましたが、時代とともに受注が減少していきました。当時の社長が他社と同じことをしても良いことはないと考え、ポチ袋やメモ帳、カレンダー、付箋と製品品目を増やしていきました。20年以上前のことです。色々なところに行って、多くの人に話を聞いて新しい可能性を探ったそうです。最終的には「面白そうだからやってみよう」という気持ちで始めたと。だからこそ、失敗を恐れずにチャレンジしようという社風が生まれたのだと思います。

常にチャレンジャーという姿勢で、できることはやっていくという考えと、顧客からの要望もあり、印刷からアッセンブリーまで一貫生産するようになりました。社員の理解があったのも、業務領域を広げられた要因だと思います。

やまと印刷_製本加工機

全て紙でできたエコな「タンザックカレンダ-」の製本加工機

自社グループで一貫体制を敷くは非常に珍しいのではないかと思います。

紙ベースのオフセット印刷とフィルムベースのグラビア印刷の両方をやっている当社のような会社は、大手以外だと結構珍しいです。それに印刷以外の機械加工のほか、手作業を含めた内職や検品まで請け負えるという意味で、当社の仕事の幅は広いのではないでしょうか。

やまと印刷のフィルム印刷商品

フィルムにもかなり細かい絵柄が印刷できる

取引先も多いのでは。

おかげさまで取引先は600社以上あります。文具メーカーや文具チェーン店、100円ショップ向け商材を取り扱っている会社、紙加工メーカー、印刷会社に企画会社、広告代理店など様々です。包装資材では西日本の各種メーカーと取引があります。

製品の多くはOEM(相手先ブランド生産)であったり、販促ノベルティーとして活用されます。当社の名前は出ていなくても、実は当社が作った製品というのが意外と身近にあると思います。

新商品が次々と出てきそうです。

そうですね。OEMでは常に新しい企画が持ち掛けられます。取引先とコミュニケーションを密にとり人間関係を構築し、その上で相手の気づいていないことを引き出す対応力がポイントになります。

これからはOEMよりも一歩先に進んだ、設計から携わるODMに力を入れたいと考えています。2018年に海外で自社商品を販売するために企画開発部を新たに立ち上げました。現在は4人で、営業など他の部署と兼任をしてもらっています。幅広い業務を行っている当社では視野を広げてほしいとう考えからです。営業が採用担当を兼任することもあります。話が横道に逸れましたが、新しい部署をきっかけに、既存の取引先に新たな企画を持ち込めるようになれればと考えています。

一貫体制の強みを教えてください。

紙とフィルムの両方の素材を扱い、様々な加工業務を行うことで違う分野の情報が集まりやすく、それを商品開発に生かせることが強みだと感じています。当然、トータルのコスト面もメリットになります。カレンダーや付箋の場合、一般の印刷会社では製本まで手掛けているところは多くありますが、外装用の袋は外注で購入せざるを得ません。当社なら全てをグループ内で対応できるため、仮にどこかの部門でトラブルが生じた場合でも柔軟に調整できます。

ですが、各業務で深掘りができないのがデメリットですね。専業でやられている会社さんには敵わない点があると思います。

生産体制とは別に、地元では自社の車で毎日納品業務を行っています。倉庫を構え在庫も確保しているので、必要な量を必要な時に注文できる当用買いが可能なことも取引先から評価されていると思います。

やまと印刷_カレンダー商品

壁掛けカレンダーと卓上カレンダーの両方が製造できる

やまと印刷_フィルム付箋

新商品のフィルム付箋も色々な形状・デザインに対応する

貴社にしかできない技術もあるのでは。

一つひとつの技術で当社にしかできないことはありませんよ。ただ、加工の組み合わせで当社を選んでいただいた例はあります。5~6年前からキャラクターやデザイン性の強い付箋紙が文具業界で流行になっていますが、印刷の再現性や型抜きの精度、仕上がり品質などで良い評価をいただき、結構な種類の商品を製造させていただいています。

先ほど話に出ました企画開発部についてもう少し教えてください。

20代女性をターゲットにしたアジア向けのブランドを手掛けています。付箋やメモ帳、リングノートを商品化しました。「生活を豊かにする」がコンセプトで、今は当社の工場があるベトナムを中心に小売店で取り扱われています。タイで行われるジャパンエキスポにも出展して販路を広げていきます。

やまと印刷_企画開発部

企画開発部の会議の様子

商品の開発はまだまだ手探りなところもあります。外部のコンサルタントからアドバイスをいただきながら進めています。初期段階は「面白そう」「他にはなさそう」といったざっくりした意見交換から始まります。会議というよりは世間話をしている感じです。最終段階では「なぜその商品を作るのか」「ターゲットは」「売り方は」といったことをしっかりと話し合い、製造現場の意見も聞きながら市場性のあるものを商品化します。この経験を生かし、国内向けのマスキングシート「CoCotte」を開発しました。

やまと印刷_マスキングシート

マスキングシート「CoCotte」

今後の展望は。

海外展開に力を入れたいです。今いる社員と今後入社する人が20年後、30年後も安心して働けるよう、海外事業を新たな柱に育てたいです。ですが、国内をないがしろにするつもりはありません。国内市場の縮小に歯止めを掛けるのは難しい状況の中で、身の丈に合った事業の入れ替えを行っていきたいと考えています。印刷にこだわっているわけではありませんが、業界の周辺を探り、これまでのノウハウを生かせる新事業に挑戦していきたいですね。

企画力・デザイン力がポイントになってくると思います。そのためにも特に20~30代の社員には失敗を恐れずに色々なことにチャレンジしてほしいです。

 

企業DATA

やまと印刷株式会社

http://ty-print.co.jp/

本社
愛媛県四国中央市川之江町2529-222
TEL
0896-58-2053
設立
1972年3月
従業員数
96名
代表者
代表取締役社長 石川 慎一郎
事業内容
紙製品製造販売、オフセット印刷全般、化成品(軟包装資材)
新卒採用実績
2016年度 2人/2017年度 1人/2018年度 2人/2019年度 0人
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