ありがとうサービス_サンセバスチャンプロジェクト

2020.08.31

会社紹介

地域とともに紡ぐ未来
しまなみで新プロジェクト始動

株式会社ありがとうサービス

〈取材協力〉
社長室長兼営業サポート室長 立花玲さん

今治を拠点にリサイクルショップや飲食店のフランチャイズ事業を手掛け、近年は温浴・宿泊施設の運営など事業の多角化を進めているありがとうサービス。美しい島々と豊かな自然と食があり、海外からも注目が集まる瀬戸内しまなみ地域で「しまなみサンセバスチャンプロジェクト」を新たにスタートさせた。食や観光を切り口に地域を盛り上げる地方創生事業と位置付けているプロジェクトについて話を聞いた。

まずはプロジェクトの概要を教えてください。

しまなみ地域には美しい景観があり、自然や食も豊かで魅力的な素材がたくさんあるのにそれを上手く活かせていないという考えがもともと代表の井本にありました。当社がしまなみ海道の島しょ部にある大島のハム工房や県内の温浴施設の運営を引き継ぐことになった際、それぞれが単独で動くのではなく全体のビジョンを決めて点と点をつなぎながら地域ぐるみで進めていこうということになり、その取り組みがスペインの観光地で有名なサンセバスチャンと同じだったことからプロジェクトとして本格的に動き始めました。

ありがとうサービス_井本社長

代表の井本社長

しまなみ地域とサンセバスチャンの共通点は。

サンセバスチャンも海と山に面した自然豊かな地域にあり、人口も18万人ほどで今治とほぼ同じ規模になります。サンセバスチャンは星付きのレストランが密集する世界屈指の美食の街としても知られていて、毎年何百万人という観光客が訪れている一方で、今治は消滅可能性都市として人口減少が進んでいる状況にあります。

サンセバスチャンは食文化などではお互い協力し、レシピを教えあうという文化が受け継がれており、それが結果として良い人間関係を構築して有名なレストランがたくさん集まる地域になりました。代表の井本も現地を訪れてそれを肌で感じ、プロジェクトを通じてしまなみ地域をサンセバスチャンのような場所にしていくことを計画しています。

ありがとうサービス_サンセバスチャン

スペインのサンセバスチャン

具体的にどのようなことに取り組んでいますか。

食の分野では、さきほどの大島のハム工房((株)小原ハム工房)に続き、内子町のチーズ工房(㈱醍醐)、四国中央市のチョコレート工房((株)GBC)を子会社化しました。ハムやチーズは製造技術を継承していくということが大きな要素の一つとしてあり、チョコレートの原料となるカカオ豆は生産国を訪れて現地で仕入れるなどこだわりがあります。

いずれも良い商品を作っても知られていないのはもったいないということで製造や販売面等をサポートしています。また、新規事業ではクラフトビールの醸造所(ブルワリー)の立ち上げを計画しています。

ありがとうサービス_内子町のチーズ工房

内子町のチーズ工房

ありがとうサービス_チョコレート

四国中央市で製造しているチョコレート

ブルワリーはどこに開設する予定ですか。

地域を盛り上げるという意味も込めて、今治の商店街の一角で準備を進めています。現在ビールの試作を進めている段階で、本格的には今秋のオープンを予定しています。製造責任者は別の業界から転職した人を採用しており、全国のブルワリー等で研修を行いました。

ブルワリーの業界も作り手同士がレシピを共有しあう慣習があるようです。ビールには柑橘やハチミツ、カカオも使用する予定で、カカオはチョコレート工房から仕入れてハムやチーズもビールにあう食材として提供していきます。

ありがとうサービス_クラフトビールづくり

クラフトビールづくりに挑戦中

食以外での取り組みは。

今治の鈍川温泉にある温浴施設(鈍川せせらぎ交流館)と直売所のほか、西予市の温浴・宿泊施設(宝泉坊ロッジ)等を運営しています。また今後、鈍川エリアでは1日限定何組かで泊まれる宿泊施設を計画していて、譲り受けた古民家等の活用を含めて現在それらを設計している段階です。

ありがとうサービス_鈍川せせらぎ交流館

今治市の鈍川温泉にある温浴施設

ありがとうサービス_宝泉防ロッジ

西予市にある宝泉坊ロッジ

食と観光が柱になるようですが、プロジェクトで求める人材は。

プロジェクトは地方創生事業と位置付けていて、レールの上でマニュアル通りの仕事をしたいという人は向いていません。新しいことを模索しながら自分で作っていくということが大事になります。会社として基準となる考え方はぶれずにしっかり持った上でいろいろなことに自由にチャレンジしていける人を求めています。

ありがとうサービス_飲食チェーンで働く社員

新卒からすぐにプロジェクトを担当することはありますか。

新卒の採用活動ではリユースとフード、地方創生など選択肢を設けて説明会を行っています。ただ海外のリユースや地方創生についてはまだ始まったばかりなので新卒者を受け入れる段階にはありません。ですので入社してから国内のリユースかフードで一旦勉強してもらい、そこで適正を見た上で、地方創生など他の分野で活躍できると考えられる人については本人の希望を含めて数年たってから異動してもらうかたちになります。

 最後に、プロジェクトの進捗状況と今後の展望をお聞かせください。

まずは今ある施設やサービスを魅力あるものとしてきちんと事業化していくことに力を入れていきます。プロジェクト自体は小学校で例えると一年生の一学期が終わった段階で、ようやく点と点がつながり線が引けてきた感じです。

プロジェクトも自分たちだけが盛り上がってもしょうがないので、地域の方々の理解や協力を得ながら進めていきます。地域とのつながりがあり、良い人たちが住んでいるからここに住みたい、ここに戻ってきたいという人が増え、定住や移住してくれる人が増えてくるとますますこの地域は面白くなってくると思いますね。

 

企業DATA

株式会社ありがとうサービス

http://www.arigatou-s.com/

本社
愛媛県今治市八町西3-6-30
TEL
0898-23-2243
設立
2000年10月
従業員数
192名
代表者
代表取締役最終経営責任者 井本 雅之
事業内容
リユース店の経営、飲食店
新卒採用実績
2016年度 18人/2017年度 16人/2018年度 9人/2019年度 7人/2020年度 7人
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