自分で考え、行動する
「前向きさ」が最も重要

株式会社フジ

2006年入社/人事総務部人事課 採用教育係長
広島大学教育学部卒/和歌山県出身/1984年3月生まれ

まず採用に関する貴社の組織体制を教えてください。

私の所属する人事課は、人事総務部という組織に属しています。人事課は総勢約17人です。人事係・教育係・採用教育係と分かれていて、私のいる採用教育係は採用から入社3年目までの若手社員の教育を担当しています。採用教育係は3人で、全員が女性です。

最近の採用実績はいかがですか。

昨年の場合、3月に会社説明会を開始し、一次選考として筆記試験とグループディスカッションを行いました。次にSPI(適性検査)を実施し、二次選考では人事課長と私が個人面接をします。最終の三次選考は役員面接です。今年は選考中の早いタイミングで、先輩社員との交流会も実施したいと考えています。ミスマッチを防ぐのに役立てたいという狙いです。

フジの合同説明会

フジの合同説明会

合同会社説明会の様子

インターンシップは夏と冬、学生さんが休みの時期を中心に行っています。今年1月には、愛媛トヨタ自動車様、愛媛CATV様と3社合同のインターンシップ「ご近所ツアー」という企画も実施しました。加えて、商売に関心のある学生さん向けに、商品の選定から発注、販売までの一連の流れを体験してもらえるようなインターンシップも今年から新たに始めました。

インターンシップの様子

採用は職種別なのでしょうか。

いいえ。最初は全員販売職として採用され、店舗に配属されます。入社後何年かすれば本部スタッフや専門職に就く方もいますが、最初はみな販売の現場を経験します。どんな仕事をするにしても、現場を分かっている必要があるからです。私も今は人事の仕事をしていますが、入社して7年間は店舗で勤務していました。

貴社が採用したい人材とはどういった人ですか。

創業当時から「Foward」(前向き)という精神は変わらず、ずっと大切にしています。フジが求める人物像として、キーワードは「情熱」「活気」「前進」の三つです。具体的に言うと、「自ら考え、積極的に行動できる人」「人と関わり、協働することができる人」「新しいことに前向きにチャレンジできる人」だと考えています。
当社は2017年に創業50周年を迎え、次の50年へ向けて歩み始めたところです。
昨年にはイオン(株)様との資本業務提携も決まりました。そうした中、新しいことに挑戦していく姿勢を全ての社員が持っていなければなりません。

採用活動の中でそうした資質をどのように見極めるのですか。

例えばエントリーシートについて、私の場合は「志望度」を読み取るようにしています。書き方や書く分量から意欲や熱意といったものは伝わってきます。また、その学生さんのそれまでの人生が詰まっていますので、何に興味があり、どんなことを楽しいと思う人なのかを知る材料になります。最終選考までに履歴書の提出も求めているのですが、手書きですので、文字にもその人らしさが表れているように思います。
コミュニケーション能力や積極性は、一次選考のグループディスカッションで窺い知ることができます。面接では、これまでにどんなことに興味を持って、どんなことを経験し、その時どう感じたかなど、根堀り葉堀り聞き、そのやりとりの中で前向きさなどを感じ取っています。将来の夢も大切ですが、その人を形成してきた過去の経験からも、多くのことを知ることができると考えています。

面接の時だけうまく振る舞おうとしても難しそうですね。

そうですね。普段どおりに面接に臨んでもらえればいいと思います。ただ、明るく元気に、という姿勢はお客様相手の仕事をする以上は大前提です。

面接する側としてどんなことに気を付けていますか。

就職というのは人生の一大事ですので、私たちも限られた30分程度の中で真剣に学生さんの話を聞くことを心掛けています。合格を出すにしても、当社にとってどうかはもちろんですが、その学生さんの人生にとってフジに入るのが本当に良いことなのか、そこまで考えて判断する責任がある、そういう仕事なのだということを上司からも常々言われています。

内定者懇親会

入社3年目までの若手社員の教育も担当されているそうですが、入社してから伸びる人とはどんな人でしょうか。

「将来はバイヤーになりたい」といった何か目標を持っている人は、辛いことがあっても耐える力がありますし、そういう人は分からないことがあれば自ら進んで周りの人にアドバイスを求めますので、知識やスキルの吸収が速いです。それができる人は、成長のスピードも速いと感じます。

「3年目まで」というのは、3年経てば1人前ということでしょうか。

当社の場合、入社3年でリーダー2級という階級になります。リーダー2級は、初級管理者である「主任」にもなれるクラスですので、3年を一つの区切りとしています。また一般的に、仕事が分かり、自分で動かすことができて面白くなってくるのが、3年経ったくらいからではないでしょうか。

4年目以降の研修はどうなっていますか。

私が担当する入社3年目までの若手社員を対象とした研修の後も、階層別教育として、役職別の新任時研修を実施しています。マネジメントの基礎知識や技術、業務上必要な売場管理・社員管理等の知識の習得を図っています。また、生鮮部門とレジ部門の技能向上を目的に、年に1回、ストア社員を含む社員に対して技能検定を実施しています。この検定は、「店舗審査」を経て、「筆記試験」と「実技試験」が行われます。検定に合格すると等級に応じた手当が支給されます。

新入社員研修

貴社は長く勤める方が多いですが、なぜでしょうか。

まず、社員一人ひとりの能力の段階に応じて育成・活用そして処遇をしていこうという職能資格制度がベースにあります。経験年数と評価に応じて、より責任のある仕事ができることがやりがいにつながっていると思います。
福利厚生も充実しています。最近では、若手社員の経済的負担を軽減し、自らの能力を最大限に発揮できる環境を整える目的で「奨学金返還支援制度」というものを創設しました。奨学金の貸与を受けている社員が一定の条件を満たした場合、その返還を会社が支援するという制度です。入社2年目、4年目、7年目の夏季賞与で各10万円、総額30万円を支援します。2020年春に大学や大学院を卒業して入社する定期採用社員から適用されます。

女性社員の働きやすさについてはいかがでしょうか。

当社はパート・アルバイトを含めると女性が圧倒的に多いですので、出産や育児への理解が職場に根付いています。育児休暇は最長2年取れますし、フジグラン松山の隣に事業所内保育園も作りました。昨年でいうと、育児休暇を取得した33人の女性社員全員が復職しました。制度があるというだけでなく、効果的に運用されているといえます。

事務所内保育園

企業DATA

株式会社フジ

https://www.the-fuji.com

本社
広島県広島市南区段原南1-3- 52
TEL
082-535-0171
設立
1967年9月
従業員数
6,985人
代表者
代表取締役社長 山口 晋
事業内容
食料品、衣料品、日用雑貨品等の小売販売
新卒採用実績
2016年度 46人/2017年度 55人/2018年度 49人/2019年度 58人/2020年度 54人/2021年度 82人/2022年度 69人/2023年度 56人/2024年度 50人予定
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