会社を支えるのは社員
成長する機会を提供

東昇技建株式会社

代表取締役 小泉啓典さん
松山市出身/1969年8月生まれ

貴社の事業内容を教えてください。

当社は地盤に関する総合コンサルタントとして、戸建て住宅やビル、マンション、商業施設などが建設される前に行う地盤調査や地盤改良を行っています。地盤調査とは、土地の上に建物を建築できるかどうか、強度を測定する業務です。地盤調査の結果、軟弱で安定していない土地に対して行うのが地盤改良です。状態に合った的確な工法で不同沈下や液状化を防ぎ、地盤を安定させます。当社は地盤調査と地盤改良を合わせて年間約2,000件実施しており、四国でのシェアはNo.1です。取引先は大手ゼネコンやハウスメーカーを含め約900社に上ります。

地盤調査と地盤改良以外にも地盤に関するコンサルティング、沈下修正、基礎補修、さく井(井戸掘り)工事、地盤保証などを手掛けています。また、リサイクル紙や古紙を原料とする「瞬間吸水材セルドロン」や、給排水管をきれいにして耐久性を高めるシステム「エルセ」を独占的に取り扱っています。

創業者の小泉社長。信頼を何よりも大切にする。

貴社の強みは何でしょうか。

「信頼と安心をお届けする」を企業理念としている通り、信頼と安心が当社の強みです。今から20年近く前に、一級建築士がマンションの構造計算を偽装していたことが発覚した、いわゆる「姉歯事件」がありました。これを他山の石として、地盤調査においても透明性を高めたいとの思いから、人による改ざんを許さないシステムを導入しました。地盤調査機のデータをGPSの位置情報とひも付け、タイムスタンプを押した状態で暗号化します。それがインターネットでサーバーに転送され、不正がないことを第三者が検証し、電子認証するという仕組みです。こうした取り組みにより、お客様からの信頼を獲得してきました。

また安心についていえば、万一地盤に不具合があった場合は地盤の修復費用を含めて保証会社が保証します。当社では、保証会社による支払いをさらに大手保険会社が保証していますので、お客様にご安心いただけます。

もう一つ加えるならば、技術力の高さです。そもそも当社のように地盤調査と地盤改良の両方ができる会社は四国では稀です。業界として、かつての労働集約型から機械集約型に移行しつつあり、技術力を高めるには先行的な設備投資が必要です。当社はすでに高度な機械化を進めており、現場の状況に応じて最適な工法で工事を行うことが可能です。

社員の皆さんにとって貴社の良いところは何だと思いますか。

まず、社会人として成長できる環境が整っていることです。仕事を通じて、さまざまなスキルであったり、ミッションとビジョンを共有しゴールを目指すという姿勢であったり、そうしたことを身に付けることができる会社です。一級土木施工管理技士や住宅地盤技士など仕事に生かせる資格の取得についても、会社が全面的にバックアップします。

また、経営基盤が安定しており、安心して働けることがあると思います。コロナ禍でも増収増益でした。今期も過去最高益を上げられる見込みです。信頼と安心、技術力の高さにより地域で大きなシェアを得ていますから、収益は安定しており、財務も強固です。マンパワーを増やすことができれば、さらなる成長も可能です。つまるところ、当社の業績は全て社員のおかげですから、利益は積極的に社員に還元しようと努めています。福利厚生の充実にも力を注いでいます。

例えばどのようなことでしょうか。

会社にとって社員が健康であることが最も重要ですので、先進医療までカバーする医療保険に全社員が加入し、保険料の9割を会社が負担しています。もし健康を損ねても、休業中の所得は100%補償します。3年前に建てた本社の新社屋には、社員用にトレーニングルームとカフェも設けました。

健康維持のサポートだけではありません。私にも子どもがいますので、大学まで出そうと思ったら経済的な負担がどれだけ大きいか理解しています。そこで昨年、大学生の子どもがいる社員向けに支援金制度を創設しました。将来的には、入社した社員が抱える奨学金返済を全額肩代わりすることも検討中です。

社員への感謝のしるしとして、結婚記念日にディナー招待券を贈ったり、誕生月には5千円支給したりといったこともしています。昨年は急激な物価高騰が家計を苦しめましたので、生活費の足しになればとスーパーの商品券1万円分を社員全員に贈ったりもしました。

社員が自由に使えるトレーニングルーム、カフェルーム。

それらに対する社員の皆さんの評価は。

当社では夏と冬の賞与前に私が全社員と一人ずつ面談を行っています。当社の福利厚生制度は各社員の意見や要望を汲み上げたものです。社員が働く場として当社をどう評価しているかは、極めて低い離職率に客観的に表れていると思います。

人が足りていないのはどの部門ですか。

技術部と工事部です。どちらも専門知識や資格が必要なように思われるかもしれませんが、それは入社してから先輩が一から教えてくれますので全く心配ありません。会社に外部講師を招いて勉強会を開くこともあります。資格の取得も支援します。仕事を通じて成長したいという意欲さえあれば、他に何も条件はありません。また、現場作業は力仕事が大変そうというイメージがあるかと思いますが、当社は機械化が進んでおり、力仕事は意外なほど少ないので心配ありません。

 

地盤の状態を精密に調査。業務の機械化が進んでいる。

何人くらい増やしたいですか。

現在、全従業員が30人弱なのですが、技術部と工事部であと10人くらいほしいと考えています。

社長自身が採用面接をするのですか。

もちろんです。入社した後は全て会社の責任ですから、応募いただいた方とは真剣に向き合ってお話しします。

最後に社長自身について。経営者として大切にしていることは何ですか。

座右の銘は「全ての責任我にあり」と「正直であれ」です。
前者については、人のせいにしないということです。例えば、少子化の進行は国家レベルの問題ではありますが、多くの世帯が経済的に余裕がないことが大きな理由です。企業の経営者は、政治に注文を付ける前に、ます自社の従業員に対してできることを全てやらなければならないという思いがあります。

後者は、小さい頃から親に言い聞かされてきたことです。うそをつかない、誰に対しても誠実に接することを心掛けています。息子が将来、私を知る人から「おまえの親父には世話になった」といってもらえるように、と自分を律しています。

会社の在り方としては「地域にあってよかった」と関係する皆さんに思っていただけることが目標です。そういう存在になりたいという意味であって、まだ決して100点満点ではありません。やるべきことはたくさんあります。

企業DATA

東昇技建株式会社

https://www.tosho-g.jp/

本社
松山市森松町147-1
TEL
089-970-6814
設立
2001年
従業員数
26人
代表者
代表取締役 小泉 啓典
事業内容
地盤調査、地盤改良、地盤補償、瞬間吸水材セルドロンの販売など
外部サイト
リクルート
新卒採用実績
2023年度0人/2024年度 5人予定
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